SAOオルタナティブ「ガンゲイルオンライン」とは

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正しくは、『ソードアート・オンライン オルタナティブ「ガンゲイル・オンライン」』といいます。ただでも長いタイトルなのに、さらに副題がついてます。1巻は「―スクワッド・ジャム―」、2巻なら「―セカンド・スクワッド・ジャム (上)―」という具合。というわけで、ここでは「ガンゲイルオンライン」と略して進めることにします。

『ガンゲイルオンライン』は、電撃文庫から発売された時雨沢恵一氏の作品です。主人公の花蓮が、人間の5感をネットに繋ぐことができるフルダイブマシン「アミュスフィア」でプレイできる、オンラインゲーム「ガンゲイルオンライン」で活躍するというストーリーです。元は、川原礫氏の「ソードアート・オンライン」に登場したゲームなのですが、ガンマニアを自称する時雨沢氏がこの設定にめっちゃ感激し、オルタナティブ作品を書くことを了承したもらった次第です。


楽天> ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン 1巻 ースクワッド・ジャムー

言っておきますが、「ソードアート・オンライン」も「アミュスフィア」も「ガンゲイルオンライン」もすべて作品の中の話です。実在しませんのでネット検索しても購入はできません。

この作品を知らない初見の人は、この次点でかなり混乱してる思います。同じ言葉が繰り返されるところに、ぼくの説明下手が拍車をかけてすいません。カンタンな説明を箇条書きします。

「ソードアート・オンライン」
川原礫氏の作品名であるとともに、作中の舞台となるゲームの名称。
1層からスタート剣で魔物を倒して、レベルアップしながら100層を目指す。
SAOと略される。

「ガンゲイルオンライン」
SAOの中に登場する別のゲームタイトル。
ファンタジーなSAOとは大きく変わって「銃の世界」。荒廃した未来が舞台。
アニメ化に際して時雨沢氏が銃器監修を担当。

『SAOオルタナティブ「ガンゲイルオンライン」』
時雨沢恵一のオルタナティブ作品。SAOの「ガンゲイルオンライン」設定を拝借。

時雨沢氏は、「キノの旅」の作者です。すでに何度かアニメ化されてます。2回のテレビシリーズ版と劇場版ですね。この『ガンゲイルオンライン』は個人的に大好きな作品です。小柄な主人公が、スクワットジャムという大会で活躍する場面が見もの。とにかく動きまわる動き回る。「これを映像化しなくてどうする」と何度も読み返しました。アニメ化が決まって一番喜んでいるのはぼくかもしれません!

 『ガンゲイルオンライン』あらすじは

主人公は、180センチを超える長身にコンプレックスを抱えてきた女子大生・小比類巻香蓮。なにごとにも消極的に成長した彼女には友達が少ない。数少ない友人・篠原美優はネトゲ廃人といっていいゲームマニア。流行のVRゲーム(フルダイブマシン)は楽しいよとのすすめで「アミュスフィア」を始めた。

最初に挑んだゲームは「アルブヘイム・オンライン(ALOという)」。妖精となって空を飛べる屈指のオンラインゲームだ。だが、登録して出来上がったアバターが長身だったことにショックを受け。ALOが嫌いになった。

謝る篠原美優はほかにも薦めてきたが、どれもこれもしっくりこない。やがてであったのが、荒廃した世界を舞台に銃器で戦うMMOFPS『ガンゲイル・オンライン』だった。念願の低身長アバターに「レン」に行き着いたことで、今まで縁のなかった銃器の世界へ足を踏み入れる。ほかのプレイヤーから「小さいね」「うわ、かわいい」と言われるだけで楽しかった。根が真面目な香蓮。独り淡々とゲームをプレイする内に、正体不明の凄腕のプレイヤーとなっていた。

レンに声をかけてきのが、ピトフーイ。かっこよくも危険な大人の女性アバターだ。金にモノを言わせゲーム課金、欲しい銃器をかたっぱしから購入する銃マニア。いつか二人でプレイすることが増えてきた。

あるとき、『ガンゲイルオンライン』からお知らせが届く。「スクワットジャム」というチーム戦を開催するのだという。ピトフーイは強引にレンを誘って参加を決めるが、メンバーはピトフーイではなく「エム」という大男だった……。

そのSAO(ソードアートオンライン)って?

昨今の流行にバーチャルリアリティ(VR)があります。まるでその場にいるかのような臨場感が楽しめるものですが、現在はまだ情報の主流は視角と聴覚(目と耳)。動いたり走ったりするには手てコントローラーを操作の段階です。

近未来、ナーヴギアという五感全部でゲームができるマシンが開発され、その初のフルダイブゲームがリリースされたという設定です。そのゲームの名前というのが「ソードアートオンライン(SAO)」。アインクラッドという浮遊城の中プレイし、100層のボスを倒せばクリアとなります。

ベータテストを経て本サービスが開始されたSAOですが、なぜだかログアウトボタンが消えてしまい、プレイ中の1万人がゲームから出られなくなります。全プレイヤーの真上に、ナーヴギアとSAOの開発者である茅場晶彦の魔法使い姿のアバターが現れてこういいます。

「SAOから出るには100層のボスを倒すこと。諸君らは、頑張ってゲームクリアを目指したまえ」

ヘルメッド形状のナーヴギアは脳の信号を読み取るため高密度の電子機器が埋め込まれている。ゲームオーバーになった時や外部から強制的に脱出させようとした場合、強電磁パルスを発生させ脳を破壊する設計にされていた。

ゲーム開始から一月が過ぎました。でもいまだ一層目のボスを発見すらできてません。いっぽうで、プレイヤーの消滅は千人。彼らは無事、100層に到達しゲームクリアできるのでしょうか。

……という作品です。

この初期のSAOが「アインクラッド編」。主人公はキリトという少年でヒロインはアスナ。二人はゲーム内で結婚までします。二作目は「フェアリーダンス編」。アルヴヘイムオンライン(ALO)という妖精ゲームが舞台で、ヒロインはアスナもいますが、メインはキリトの妹である桐ヶ谷直葉(ゲームアバター リーファ)。そして3作目が「ガンゲイルオンライン」で、メインヒロイン朝田詩乃(ゲームアバター シノン)です。

SAO作品の実力はすごいです。
ラノベ1900万部。アニメ化2回で2018年には3回目。映画1作。OVA1作。
そして、ハリウッドドラマ制作中。
ナーヴギアをIBMが開発。フルダイブではなくて、”いまのところ最新”のVRですが。

アニメやラノベを知る人間で、知らない人はいないビッグネームなのですが、一般には今ひとつ浸透してません。その密閉感というかオタク感がまた味わい深くてよいのですが。

作者は「川原礫」。昔別のペンネームでマンガを描いていたそうです。

SAOオルタナティブGGOの評価

SAOのオルタナティブを、あの「キノの旅の人」が書いた。ということで、当初は疑問視する声があがりました。有名作品のオルタナティブやスピンオフというのは、新人や無名作家がやること。すでに著名な作家の、しかも川原礫氏より先輩作家の時雨沢恵一氏のするのはオカシイ。そんな意見もありました。硬派で悲壮感漂うな文章のSAOとちがって、少しばかりライトなうえ、読み慣れない「ですます調」の作品です。

「キノの旅」を呼んだことのない、SAOから流れた読者には、違和感を感じたはずです。実際に本作を読見終えると、その評価が間違いであることがわかってきます。以下口コミです。

予想以上に面白い。
ですます調もSAOには無いが、キャラにあってる。
主人公のゲーム内での設定を生かした戦闘シーン等、ストーリー自体も非常に読み応えがあります。
単体の作品として見ると、SAO本編よりも面白い
主人公のレンちゃんがすごくカワイイ
そういえばSAOのスピンオフだったねくらいの認識で、本編と別物として読める
思いのほか痛快です!SAO本編(1巻)と比べても凄い痛快
ガン好きがつまった作品。…書いてる本人が一番楽しいんだろうなぁ…

一番最後のが、言いえて妙。銃器の説明が詳細にすぎ、ガンマニア作家の熱い魂が、読者を置いてけぼりにすることシバシバです。

『ガンゲイルオンライン』レンとフカ次郎

・レン(LLENN)は、GGO内の小比類巻 香蓮のアバター。

身長約145cmと現実の彼女とは正反対に小柄。ステータスはAGI(敏捷性)に振ってるバランス型。メインアームはかわいいP90(通称:Pちゃん)ですが、Mに借りたコンバットナイフの使い安さが気に入り、つや消しブラックのコンバットナイフ(通称:ナーちゃん)をサブアームに。
銃や迷彩服は全身ピンク色(デザートピンクの砂漠迷彩)に染めてますが、状況で他の迷彩も着用することも。

小柄な体格とAGIを活かした近~中距離が得意ですが、待ち伏せや奇襲を仕掛けて相手を反撃態勢が整う前に壊滅させることもけっこうあります。ピトフーイと出会う以前は、砂漠地帯で待ち伏せでPK(プレイヤーキル)を行っていた時期があり、正体不明の凄腕のPKとして噂になったことでやめた。この段階ですでに中堅クラスまで腕を上がってます。スクワットジャム1(SJ1)直前、エムの指導を受けたことで戦術面に磨きがかかってます。

・フカ次郎(Fukaziroh) は、香蓮の友人「篠原美優(しのはら みゆ)」のアバター。

香蓮の地元、北海道の親友で、実家から道内の大学に通っている。性格は緩く香蓮を何度も振り回す。ALOなど複数のゲームをやり込んでいるヘビーゲーマー(ネトゲ廃人)で、VRMMOを始めようとしていた香蓮にALOを勧めてる。SJ2(2巻)でピトフーイを倒すことになった香蓮に助力を頼まれたことで、一時的にGGOにコンバート。必要に応じてALOとGGOを行き来してます。

アバターはストレートの金髪と赤みがかった茶色の目を持つ小柄な少女。レンに匹敵するチビで、150cmあるかという体格。ですが雰囲気は“見ると警戒感の湧く悪魔の使い”または“魔女見習い”とレンが評する。髪は簪でお団子状に結い上げ、服にはマルチカムの迷彩に緑のベストを合わせてます。ALOで鍛え上げたステータスがそのまま引き継がれるため、敏捷性と器用さ以外はレンを上回ります。

見た目小さいのですが、大男なみのパワーで左右にハンドタイプの重量グレネードランチャーを構えます。サブアームにスミス&ウェッソン・M&Pを携帯、簪は細身の仕込みナイフも兼ねてます。ストレージに余裕があるので、予備弾薬たっぷり持ち運びます。砲撃やスモークグレネードによる支援でレンをサポートします。

SAO本編にはもちろん登場することはありませんが、劇場版『オーディナル・スケール』にてGGOトッププレイヤーの一角であるダインが「フカ次郎ちゃーん」と叫ぶシーンがありました。

ネタばれになるので

作中開催されるスクワットジャムは、チーム戦です。1チーム6名まで可能ですが、レンのチームは2人、または4人で参加します。参戦する他チームもユニークです。

女性ばかりのSHINCは、アマゾネスとも呼称される筋肉隆々の大女たち。
マシンガンを愛するマシンガン馬鹿の集うZEMAL(全日本マシンガンラバーズ)。北海道と沖縄在住のメンバーがいるから「全日本」としている、弾をむやみにばら撒くのが好きな連中。
ナイフを咥えたドクロをエンブレムとするGGOを極めたヘビーゲーマー集団MMTM(メメント・モリ)。
チーム全員がお揃いの迷彩服とヘルメットと目出し帽姿のプロチーム(正式名称不明)。
全身を覆うプロテクターが特徴のT-S。メンバーの体には分かりやすく1~6までの番号がふってある。

ピトフーイが誰か。というのが、とりあえずのナゾです。解きあかされるのは3巻の最後。あちこちにヒントがあるので、おそらく1巻で気付いてしまう読者も多いかと。WIKIなどで登場人物を調べると、これがカンタンに書かれていたりするので、注意してください。これ以上は書きません。


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