札幌で、近所の人が山登りできる高さの山

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登山という言葉をきくと大変だっていうイメージがわきます。テント、毛布、食糧などの重い荷物をうんこら背負って、標高うん千メートルの道無き山を、命がけで登る……そんなイメージです。

宮城の小学校の遠足で泉ヶ岳にのぼったときですら辛かったことはいまだ記憶に新しく、絶対に二度と山登りなんはするものかを、子供心に誓ったものです。しかしそんな幼い誓いは長く続かず、つきあいで何度か登る羽目になってます。その都度、今度こそはと新たな思いを胸に燃やしていたのですが。

今年になってから、なぜか、山登りを始めてしまいました。

隣に住むおじさんと、会社の友人らは、山登りが大好きです。

彼らが登る最高峰は旭岳。大雪山連峰の主峰で標高2,291m。北海道最高峰です。
札幌から2泊の行程でGWなどの連休を使います。連休のない普段は近郊の山、日帰りできる距離で足腰をきたえるトレーニングがてら景色を楽しんでるようです。

何度となく登山の魅力を語られたおかげで、ならばと、試しに登ってみることにしたのです。

札幌で近所の山登り

休みの朝、普段ならぐっすり寝ている時間に一人おきます。家族を起こさないようにパジャマを脱ぎ、山登りに合った軽装にがえ、帽子をかぶり、リュックを背負って出発です。

人間、他人の意見に左右されるものではありません。
朝の5時、この時点で、すでに腰がひけてます。薄暗い部屋でごそごそ準備をする自分。目が覚めていたとしても、布団のなかでスマホアニメを楽しんでる時間に、なにをやってるんだって思いでいっぱいです。

それでも、せっかく起きてしまったんだから。布団に戻るのももったいない。
車のエンジンをかけ、しぶしぶ山に向かうことにしました。

素人も素人、なにせ人生初めての一人山登り。先輩たちのような、高い山には登ったりしません。
向かう先は、車で三十分ほどの距離にある標高531mの藻岩山(もいわやま)です。
スキー場と展望台のある定番の観光地で、頂上までいくだけならロープウェイをつかえば早いのですが、しっかりした5つの登山道が整備されていて、体力に合わせて難易度を選べます。

藻岩山 慈啓会病院前コース地図

慈啓会病院前コース
カツラ・ミズナラなどの巨木や33箇所の観音像が見られるコース。
なだらかで初心者むけの楽なコース。

旭山記念公園コース
起伏にとんでおり、途中から慈啓会病院前コースに合流する。

スキー場コース
藻岩山スキー場の山麓からスタート、スキーゲレンデの側をとおる明るい樹林コース。

小林峠コース
スミレやブドウなどの植物が多く見られ、紅葉の美しい場所として人気の高いコース。

北の沢コース
5コース中で最も距離が短く、1時間程度で登れる。

家から近い登山口は「慈啓会病院前」と「旭山記念公園」です。どれみ難易度は低いとのですが、山をどっちから登ればいいのか。そして楽なのはどっちか、あらゆる情報を集めて(うんざりするくらい先輩たちを質問責め)吟味(コイントス)したと結果、”楽”という文字が光る「慈啓会病院前」を選びました。

そして思い知ったのです。
どこが”楽”なものか、と。

山男や山ガールたちの「なだらか」とか「平坦」という甘い言葉にダマされはいけません。
山はなのです。平地の道路を歩くのとはワケが違います。

彼ら彼女らのいう「なだらか」とは、安易なロードコースではありません。
1000メートルの登山を普通だと語り、3000メートル級をちょっとたいへんだと、公言する人間の言い分を真に受けた自分がバカだった。

「なだらか」とは ↓こういう意味↓ にすぎないのです

急斜面じゃないよ(テヘベロ♪)

最初からほとんど最後までえんえん続く登り道。
ほんのちょっとの下りに、ほっとするのもつかの間、安寧を処罰するがごとく登坂が待ち構える。
インストールした散歩アプリが「62分、距離3.22キロ」と時間と距離を告げてくるが、
一向に頂上が見える気配が無く、汗と涙と鼻水の絶望感が押し寄せる。

札幌近郊の藻岩山「慈啓会病院前」コース

「 1時間でつくっていったじゃかいか~!! 」

何度思ったものか。いっそここで降りてしまおうかと。
それでも、登る。登る。登る。足が痛い腰も痛い。
遊びでは、何度かきたことのある山だ。頂上は必ずある。

これも遊びに過ぎないのですが、思い返せる心のゆとりはとっくに消し飛んでます。
最後の力をふりしぼって斜面を登りきると、突然、人工的な建造物が目に飛び込んできました。

やっと着いたか…………。

藻岩山 展望台

札幌近郊の藻岩山、登山靴はあったほうがいい

何度か来ていて、見慣れた景色。朝日はとっくに昇っていて新たな感銘はありません。
展望台に登ってくるりと景色を楽しんでから、数枚だけiphoneに写真を納めます。

「帰るか……」

下山を開始しました。滞在時間は5分ほどでした。
頂上から車を停めた駐車場までのくだりはおよそ50分。のぼりよりも時間はかかりませんが、膝にぐっと体重がかかります。

これを書いているのは11月ですが、登ったのは7月。
服装は汗をかかない程度、首にはタオルを頭には帽子をかぶってます。虫除け蜂よけで、肌は出さないのが山の基本。仕事では何度も山に入っているので、そういう怠りはありません。

思ったのは、靴ですね。
散歩とジョギング用にしているスポーツシューズを履いてきました。
標高300メートルクラスの山を、天気の良い朝に登るのですから、わざわざ立派な登山靴はいりません。

……と、参考にしたブログにはそうあったし、先輩方も同じ意見です。
しかし実際登ってみると、思いのほか足元が滑る。
滑る理由は、朝露と落ち葉です。

その時間に雨が降っていないからといって、前日や前々日も晴れている保障はありません。山の天気は変わりやすく、とくに「慈啓会病院前」コースは、日のあたらない森林コースです。足元は湿ってますし、場所によってぬめりの箇所も多いし、葉っぱがのところはとくに滑りやすくなってます。秋の時期ともなれば、もみじの絨毯できれいでしょうが、それだけ滑りやすくなるはずです。

スポースシューズは、アスファルトの歩行走行に適した靴です。靴底は柔らかくのっぺりしてます。
乾いた登りはよかったのですが、岩だらけの滑りやすい道や下りは、足や膝への負担がハンパ無かったですね。
藻岩山程度ならなんとか登れても、急斜面の八剣山は難しいでしょう。
家に帰るとすぐに寝転び、しばらく足を休ませてあげました。

「 登山靴はあったほうがいいな モンベルとかキャラバンがいいって言ってたっけ? 」

キャラバン(AMAZON)

モンベル(AMAZON)

札幌近郊の登山、次はどこへ。

山のぼりはしんどいと、登りながら後悔していた自分ですが、なぜか”次のこと”を無意識に考えてます。
その後、藻岩山に登ってますし、三角山にも登りました。いってることとやってることが違うんです。

これっていったい、なんなんでしょうね?

今年はもう雪が降りました。
札幌近郊とはいっても、冬山は危ぶない。ゲレンデですらコースを外れれば遭難する危険があります。
雪かきしてても、急激に体温を奪われれば死にますからね。その辺は甘くみてません。

来シーズン、雪が解けたらまずは三角山でしょうか。
新しい靴に足を慣らしがてら、藻岩山や八剣山へ登りいます。

遠くの山や、高い山に登るつもりはありませんが、樽前山には言ってみたいですね。
しんどいですが、アウトドアな趣味がひとつ増えたことはよかったかなと思ってます。

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