ワイン酵母で仕込んだ純米酒 ARROZ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

ARROZは「アロス」と読みます。スペイン語でお米のことをいいます。こういうことから、国内にあるスペイン料理店には「ARROZ」と名前をつける店がけっこうあります。でもここでは、料理店ではなくお酒を紹介していきたいと思います。

詳細については下の記事にゆずりますが、日本酒なのにワイン酵母で造ったという変ったお酒がARROZです。「釜屋」という埼玉の酒造メーカーが仕込んだ純米酒ですが、スペイン語とはいえ酒に「米」を名づける感覚が面白いですね。

そもそも酵母に日本酒用とかワイン用とかがあることを、このお酒に出会って始めて知りました。ワインの原料はブドウで日本酒は米です。ブドウ分解が専門の酵素を米に用いるというのはユニークな発想の転換です。

ぜひ一度飲んでみたいと思って、早速注文しました。届くのはまだ先で、仲間と一緒に飲みたいので栓をあけるのはさらに先。釜屋のホームページでは「ワインのような甘くて酸味のある新感覚の純米酒」と紹介されてます。どんな料理にあうのでしょう。日本酒でかつ白ワインっぽいから、やはり魚料理でしょうか。今から楽しみでしょうがありません。味わったらレポートを追加しますので楽しみにしてください。

ARROZってどういうお酒?

ARROZはワイン酵母で造った日本酒です。国産米のみを原料にワイン酵母を使用。独自の製法で仕込んだ純米酒です。日本酒には違いないのですが、白ワインのように甘く酸味のある味わいだといいます。そこに、しっかりとした米の味わいも感じられるとか。「ワインと日本酒をイイトコ取りしたようなお酒」とみてよさそうです。

そもそも酵母というのは、単細胞の菌類の一群です。繁殖力と発酵力が強いのが特徴で、糖分を分解してアルコールと二酸化炭素とにする力があります。酒やビールやワインなどのアルコール醸造だけでなく、パンにも欠かせません。さらには薬用・栄養食品にもなるというオールマイティな菌類なんです。

果物をつかっての「自家製酵母」を造る人がいます。酵母そのものは、米でも果物でも土中でも空気中でもどこにでもいるものです。人間の体内でも活躍しているほど身近な菌です。採取培養して「自家製酵母」とするのはカンタンですが、製品レベルの美味しいモノを作り出すには、試行錯誤を繰り返して複数の酵母をふるいにかけて厳選する必要があります。

日本酒そのものの味わいを大きく左右します。「釜屋」が採用したワイン酵母もきっと、長い年月をかけて選びぬいたのでしょう。

ARROZ(アロス)は国産米をワイン酵母で仕込んだ、白ワインのような純米酒。

ワイン酵母で味はどう変る

清酒用の酵母は沢山あって、清酒醸造に用いられる酵母の総称を「清酒酵母」といいます。醸造中に高泡と呼ばれる大量の泡を発生させるのが「泡あり酵母」で高泡を発生しない「泡なし酵母」です。日本醸造協会や地方自治体の試験研究施設から無料で提供されるものや、大学や各醸造所が独自に分離・培養したりします。

ワイン酵母についても同様で、「ブドウ酒用きょうかい1号」とか「SauvignonL3」といった酵母がよく使われます。どの酵母が使われたのか、または、海外のワイン酵母を取り寄せたのか、それとも独自に開発したのか。とうぜんですが企業秘密なので明らかにされてません。ですが、アルコール耐性の高い欧米ワインの酵母は、日本酒の製造方法と反りが合わないようなので、おそらく国内提供をベースにしていると思われます。

「三井の寿」というワイン酵母の日本酒は、国内の協会ワイン用4号酵母で仕込まれてます。同様の方向性があると考えてもよさそうです。新潟県の「【越後鶴亀】ワイン酵母仕込み」や青森県十和田の「HATOMASAMUNE純米酒ワイン酵母仕込み」もやはりワイン酵母。すでに日本酒の1ジャンルとして確立してる感がありますが、味に共通しているのが「日本酒とは思えないフルーティ感」です。

その一角に切り込んだARROZも味わってみてください。

(ちなみにワイン酵母の焼酎もあるようですね。焼酎は苦手なのでパスです。)

日本酒のメーカー釜屋と力士

ARROZを製造提供しているのは「株式会社釜屋」。1748年(寛延元年)に創業したという超老舗の酒造、酒蔵です。ぴんとこないかもしれませんので歴史の人物を並べます。江戸幕府なら8代将軍の徳川吉宗が在位中で、大岡忠相が名裁きをみせた時代。いっぽうで田沼意次が頭角をあらわしはじめ、日本地図を作った伊能忠敬や鬼平こと長谷川平蔵が乳飲み子だったころです。

「釜屋」は、中山道の宿場町のあった現在の地に、近江商人であった釜屋新八が創業しました。この地は、武蔵野の優秀な酒米、近くを流れる利根川の豊富な水という米に適した環境。それに、中山道と日光街道という主要な街道にあり、大商圏の江戸が近くという地の利がありました。

現在も、純米大吟醸酒は大吟醸酒といった「特定名称酒」をメインに、原料米にこだわった昔ながらの日本酒造りを続けてます。250年以上もの長きにわたって飲み継がれている人気が、釜屋が造るお酒のおいしさを裏付けています。

釜屋の銘酒に「力士 大吟醸 不知不識」があります。不知不識という字は「しらずしらず」と読みます。

力士は、徳島県産阿波山田錦の特等米を使用した、絶妙な香味の至高の逸品です。華やかな香り、なめらかな口当たり、まろやかな味わいがすべて調和された絶妙なお酒で、平成29年の全国新酒鑑評会金賞受賞したほどです。機会があれば、これも一度飲んでみてください。味わいはフルーティ。しらずしらず、に飲みすぎてしまうかもです。

楽天でもアマゾンでも買えるアロス

ARROZ(アロス)はどこで購入できるのでしょうか。
もちろん、釜屋のホームページから通販で買う事ができますが、じつは楽天やアマゾンからでも購入できます。手続きが面倒で、すでに楽天やアマゾンにアカウントをもっているなら、そちらから買うほうがカンタンです。

・AMAZON クリック↓
ARROZ(アロス) 720ml

・楽天 クリック↓
【釜屋】釜屋 ワイン酵母仕込み純米酒 ARROZ(アロス) 720ml

これまで一度もネット通販を利用したことがないとか、AMAZONにも楽天にもアカウントを造っていないのであれば、やはり釜屋さんから直接購入するのがオススメです。
なにせ本家本元からの直販です。酒屋経由で手に入れるより、ありがたみがあるような気がしませんか。ほかのお酒やイベント情報なども知らせてくれるはずです。美味しさもヒトシオ、といったところでしょう。

ARROZの飲み方

ARROZの飲み方ですがやはりワイン酵母で醸造したとあって熱燗よりも「冷」がよくあいます。冷酒ですね。よーく冷やしてからワイングラスに注いでこくり飲んでみてください。フルーティーさが味わえるはずです。
口コミで「白ワイン」と称する人がいるくらい、とてもすっきりして飲みやすいそうです。
(まだ、届いてませんが)

ワインというと酸味が料理の味を邪魔することがありますが、そこは米酒、強すぎる酸味もなければ渋みもない。口に入れた瞬間にフルーティーさが広がります。
ほのかな甘味と酸味のバランスが良くて、口当たりまろやか。後味もスッキリ。喉をくぐった後、じんわりと感じるしっかりとした米の旨味がやってきます。

面白いことですが、口に入れた瞬間は白ワイン。それでいて、一口目を飲み終わってしばらくして、これは日本酒。白ワインとはまた違った後味の濃さです。それを実感できるというのは、ワイン酵母の日本酒ならでわでしょう。アルコール度数12度。日本酒よりも低めってことで、後味は日本酒よりもさわやか。ついつい杯が進むから危険なほどクイクイと飲めてしまうとか。

もちろん賛否はあるでしょう。ワイン好きからは「ワインと違う」、本格的な日本酒好きからは「日本酒じゃない」。そういう感想はあって当然です。だからこそ、といいますか、新しい味わいを純粋に楽しんでみたくなるのは、私だけではないでしょう。

生み出してくれた酒造に感謝しつつ、「はやく届かないかな」と首を長くして舞っているところです。

クリック↓
ARROZ(アロス)は国産米をワイン酵母で仕込んだ、白ワインのような純米酒。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。